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そしてふと思い出した。
「あっ!柊!待ってるんだった!」
今俺、掃除の途中だった。
「…あお」
「じゃあ、失礼します!」
湊人先輩に頭を下げ、温室を後にした。
教室に戻ると柊が一人で、俺の席…ではなく机に座っていた。
「ちょっと、何で机に座ってんの」
「蒼衣!」
「えっ?」
俺の姿を確認するなり突然名前を呼ばれた。
席から立ち上がり、俺の元までやって来た。
「どこ行ってたの…なかなか連絡来ないから、教室戻ってみたら掃除終わってるし」
「ゴミ捨て行ってた」
ゴミ捨ても本当のことだけど、実は湊人先輩といて、でもまさかアレを言うわけにもいかないし、黙っておくことにした。
「ったく…ゴミ捨てにどんだけ時間かかってんの、心配するじゃん」
「うん、ごめん…」
「まぁ何もなくて良かった」
「うん…!?」
柊は俺にキスをしてきた。
触れるだけの軽いキス。
「ちょ、ここ教室だし!」
「…教室じゃなければいいの?」
「そ、そういうわけじゃ…んんっ!」
言葉の途中で柊のそれで口を塞がれる。
俺の話聞いてた!?
「ん…ぅ……ふっ…」
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