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「あ、蒼衣おかえり。奏那んとこ行ってたのか?」
「ただいま。あ、うん」
今まさに帰って来たという姿の朔弥が部屋にいて、なんだか安心した。
「あのさ…急であれなんだけど朔弥に聞きたいことがあって」
「ん?なに?」
「朔弥は…さ、男友達と…キス、できる?」
「は?」
朔弥の反応は当然だ。
「いや、変な意味じゃなくて…その……」
「友達とでもできるよ」
変な意味じゃなきゃどんな意味だよ…
ん?
今なんて言った?
朔弥、できるって言った?
「蒼衣とだってできる」
そう言って朔弥は入り口近くに立ったままだった俺に近づいてきて、俺の目の前に立って俺を見つめてくる。
俺はハッとして朔弥から目を逸らした。
「しねぇよ。俺、蒼衣とは友達でいたいからな」
ぽんっと頭を撫でられた。
「何でそんなこと聞いた?」
「そ…れは……」
「奏那?」
ドクンと胸が鳴った。
「や、ち、違っ…」
「……動揺し過ぎ。そんなの肯定してるのと同じだろ」
「っ……」
「奏那にキスされたのか。それで?蒼衣はそれに対してどうして友達なのにキスするんだって?そういうこと?」
朔弥には全てお見通しのようだ。
「でも2人は昨日もしてたよな?」
「昨日は…俺が……それに、一応同意の上でだったし…」
「え、何?てっきり今回も同意してのことだと思ったんだけど違ぇの?」
「今日は…突然、されて……前にも、されたことはあったけど…あの時は軽く、だったし……」
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