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「ちゃんと嫌な時は嫌だってハッキリ言わないと手遅れになるぞ?」
「…ごめん」
本当にその通り過ぎて、何も言い返せない。
「他のやつにも何かされてないだろうな?」
「へ!?」
「他の誰かにキスとかされてないよな?」
「え、えっと…うん、されてないよ」
朔弥がじっとこちらを見つめてくる。
恐らく俺の嘘はバレてる…と思う。
「そう…」
なんとかツッコまれずに済んだ。
朔弥は納得してないみたいな表情をしてるけど、ここは見て見ぬ振りだ。
会長…湊人先輩にキスされたなんて言えないし、嫌じゃなかったなんてもっと言えない。
柊にキスされても嫌じゃないし、これじゃあ俺くそビッチじゃん。
違う!
2人には何度か助けられてるから、嫌じゃないってだけで、恋愛感情とか芽生えてないし!!
「そろそろ2人も来るんじゃね?」
「あー今日は部屋で食べるって言ってきたから、3人で行ってきて」
「……そっか。じゃあ行ってくるな」
「うん、行ってらっしゃい」
そして俺は朔弥を見送った。
朔弥たちが食堂ではなく、隣の部屋に居たなんて気付きもしなかった。
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