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そして俺は結局、騎馬戦、障害物競走、リレーの三種目に出ることになった。
「柊ぃ〜何で余計なこと言ったんだよ!」
種目決めも終わり放課後、柊に詰め寄る。
「えーいいじゃん!体育祭楽しみにしてたみたいだったし」
「だからってクラス別リレーなんて…」
「まぁ決まったもんはしょうがねぇよ。蒼衣、諦めな」
朔弥はそう言ってポンと俺の肩を軽く叩いた。
俺は盛大なため息を吐いた。
「椿葵!早速明日からリレーの練習したいんだけど、椿葵って部活入ってたっけ?」
一緒にクラス別リレーを走る澤村くんが声を掛けてきた。
澤村くんは陸上部だ。
「入ってないけど…」
「明日って何か用事ある?」
「いや、平気」
「じゃあ…そうだな、明日は陸部が休みだから放課後に練習できる?」
「分かった」
「よろしく!」
笑顔で俺の背中を軽く叩き、澤村くんは部活へと向かった。
あー気が重い。
それに陸上は中学3年の夏の大会が終わってから、トレーニングとか一切何もやってなかった。
足手まといにだけはなりたくないな…
そんな不安を抱えながら、俺はいつものように柊と帰宅した。
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