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そして次の日の放課後。
「柊、先帰ってていいよ」
「でも帰り…それに…」
「リレーの奴等と帰るかから大丈夫!……柊?」
「椿葵ー!練習行くぞ!」
「あ、うん!…じゃあ!」
大丈夫と言った時、柊の表情が曇ったように見えて、それに何か言い掛けたみたいだったけど澤村くんに声を掛けられて、俺は柊の言葉を聞かずに教室を後にした。
柊が俺に何を言おうとしていたかなんて、考えることもしなかった。
「じゃあまずはリレーの順番だな」
澤村くんが指で砂の上に丸を書いていく。
「アンカー以外は200mで、アンカーは一周の400m。
単純に速いやつがアンカーでいいよな」
「だな。椿葵は100m何秒?」
澤村くんと同じ陸上部の山崎くんが問いかけてきた。
「んー言っても最後に計ったの1年以上前だからあんまりアテにならないかも。引退してから全然走ってないし」
澤村「あーそっか」
山崎「んじゃ今からみんな計ろうぜ」
澤村「そうだな」
そして軽く準備運動をして、1人ずつタイムを計っていくことになった。
「じゃあ悠馬(ゆうま)から順番に!」
「はいよ」
そして1人ずつ走っていく。
最初に澤村くんが走る。
「じゃあ次は直矢(なおや)」
「はーい」
次に山崎くんが走った。
今、タイムを計っている泊瀬(はつせ)くんも陸上部。
澤村悠馬(さわむらゆうま)、山崎直矢(やまざきなおや)、泊瀬佑介(はつせゆうすけ)は陸上部。
もう1人はサッカー部の安西輝(あんざいひかる)。
そして俺。
何で運動部にすら所属してない俺が入ってるんだろうと今更ながら思う。
そして俺の番が回ってきた。
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