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あの後、山崎くんたちと一緒に寮に帰った。
俺のことは気を遣ってくれているのか、一切聞かないでくれた。
そもそも俺にもよく分かっていなかった。
自分に何が起きたのか。
何で、あんなに、怖いと思ったのか。
何に対して怖いと思ったのか、俺の頭では整理できていなかった。
「じゃあ、次の練習は明後日かな。みんなが大丈夫なら昼休みとかにも出来たらいいな」
山崎くんは泊瀬くん、安西くん、そして俺を見て言った。
泊瀬「そうだね。放課後は部活があって出来る日が決まってるし、昼休みにも出来たらいいな」
安西「俺もサッカー部があるから、昼休みなら参加できると思う」
山崎「明日、悠馬にも相談しとく」
泊瀬「じゃあ、また明日!」
安西「じゃーな」
「うん、ばいばい」
そして3人と別れ、柊と一緒に部屋に向かう。
寮までの道のりで柊は何も喋らず、3人と別れてからも一言も話さない。
部屋の前に着き、ようやく柊は口を開いた。
「蒼衣、鍵」
そこで、ずっと柊の制服の裾を掴んだままだったことに気付いて、パッと手を離す。
「あ、ごめん…待って…」
柊が持ってくれていた俺の鞄の中から鍵を取り出す。
鍵を鍵穴に差し込もうとするけど、上手く出来ない。
「ごめ、ごめん、、ちょっと…待って。平気だから…」
柊は俺の手からそっと鍵を取り、代わりに差し込み鍵を開け、扉を開いてくれた。
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