アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
70
-
落ち着いた俺は冷静になって、まだ玄関にいることを思い出して、中へ入りソファーに移動した。
そこで、実はずっと気になっていたことを口にする。
「あのさ…」
「ん?」
「ちょっと、今更なんだけど…」
「何?」
「柊っていつから俺のこと名前で呼んでた?」
「え?」
俺の疑問に、柊はきっと予想もしていなかったんだろう。
目を丸くしてる。
そして、その表情は少しずつ崩れ、くすくすと笑い出した。
「いつだっけなぁ…」
あんまり覚えていない様子だった。
「まぁそれはいいんだけど、俺も名前で呼んだ方がいい?」
「好きなように呼んでいいよ?」
なんか、今更、名前で呼ぶの恥ずかしいし…
柊は柊って感じだし…
「じゃあ俺は変わらず柊って呼ぶ」
「ふふっ、いいよ」
柊は俺の髪をくしゃりと撫でた。
そして朔弥が帰ってくるまで、他愛もない話をしながら、側に居てくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
70 / 371