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午前中に俺は障害物競走を走り終え、結果は三位という微妙な結果に終わった。
障害物競走は足の速さなんて関係ないから仕方ない。
うんうん。
『それでは、お昼休憩に入ります。13時には席に着いているように戻って来てください。繰り返します。〜〜〜」
と、放送が入ったところで各々は立ち上がる。
外で昼食を食べる人達もいる中、俺たち四人は開放されている教室へ向かう。
「普段南校舎なんて来ないからなんか変な感じだな」
「確かにね」
なんて会話をしながら、人が比較的少ない適当な教室へ入る。
「はー疲れたぁ…」
教室に入り座るなり、柊は溜め息を吐いた。
「まだまだこれからだぞ」
「まだ騎馬戦とか残ってるしな」
「っていうか柊、午前中借り物競争しか出てないじゃん」
口をもごもごさせながら喋る。
「それでも疲れたんだよ」
「これからが盛り上がるのに」
「まぁ蒼衣には頑張ってもらって、クラスリレーでは優勝してきてよ」
「うん、頑張るけど」
澤村くんたちも居るし。
アンカーだから責任重大な気がするけど。
転んだりしたら最悪じゃん。
プレッシャーが…
「はっ!だから俺がアンカーになったの!?」
「え…何?蒼衣、急にどうしたの?」
柊が本当に心配そうに俺の顔を覗き込んできた。
「ごめん、独り言」
「こわ…」
真顔で引かれた。
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