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体育祭以来、知らない人から声を掛けられることが多くなった。
声を掛けられるっていうか…あ、椿葵くんだ!みたいな。
声が聞こえる度に柊が顔をしかめるのがちょっと面白い。
「あ、椿葵くんだ」
「ほんとだ」
「今日もかわいいね」
「な!」
そうそう、こんな感じに。
ほら、柊も顔を…あれ?呆れ顔だ…ってさっきの声って…
チラリと声のした方を見ると、
「何言ってんの…泊瀬くんと安西くん」
「あ、目が合った!」
「わあっ!」
新しいコンビの誕生か?
「泊瀬くん、山崎くんとコンビ解消しちゃったの?」
「は?コンビじゃないから!」
ガチの、は?だった。真顔の泊瀬くんこわい。
「いやーなんか体育祭以来、椿葵くんブームじゃん?」
「なー!だから俺たちもブームに乗っかってキャッキャッしてみるかって昨日部屋で話してて」
部屋って……
そういえばこの二人ルームメイトだった。
「山崎くんとコンビ解消しないでね」
「いや、だからコンビじゃないから!輝ともコンビ組んでないから!」
「えっ!」
「何でそこで輝が驚くの」
「だって…俺のことは遊びだったの!?」
「あーもうやだこいつ…」
「えっ、二人ってそういう…」
「違うから!!」
泊瀬くんがキッパリ否定する。
良いツッコミするなぁ。
なんて思いながら四人で教室に入った。
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