アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
94
-
「おはよー」
「なんか珍しい組み合わせだな」
教室に入ったら海に声を掛けられた。
「テスト前で今日から朝練も部活もなくてさ、ひっさびさに輝と一緒に来たら椿葵くんと柊くんに昇降口で会ってさ」
それに泊瀬くんが答える。
そう、来週からテスト週間。
それが終われば待ちに待った夏休みになる。
「俺、数学苦手なんだよなぁ…」
「柊くんに教えてもらえばいいじゃん」
なんて泊瀬くんが言う。
何で柊?
「柊、数学得意なの?」
「んーまぁ…」
「奏那は全教科できるだろ」
「えっ!すごい!」
「入学式の時、学年代表でスピーチしてたよな!」
安西くんがニッて笑って柊を見た。
「え…?そうだった?」
「え、椿葵くん覚えてないの?」
「入学式のことほとんど覚えてない…」
安西くんが目を丸くして驚いてる。
「噂によると入学試験トップの人がスピーチやるって聞いたんだけど」
「俺満点だったって聞いた」
「えっ!?柊そんなに頭良かったの!?」
「いや、そんなじゃないよ?」
控えめに言う柊。
いや、でも、入学試験満点って相当頭良くない?
「柊!お願い!数学だけでいいから勉強教えて!」
「俺でよければ全然いいよ」
そして、今日から勉強を見てもらうことになった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
95 / 371