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「ふぁ…っん…」
重なった唇を割って、柊の舌が口の中に入ってくる。
「んぅ…っふ」
そしてようやく唇が離れた時には、口の端から唾液がこぼれてて、手の甲で拭った。
そして柊に視線を向ける。
「…なんで、キス……」
「蒼衣が可愛い反応するから」
「え?」
「俺が蒼衣の知らない奴と話してて、妬いたんでしょ?」
改めて言われて、さらに顔が熱くなる。
「違う…っ」
否定するも、こんな顔じゃ説得力なんてない。
「蒼衣、俺のこと好き?」
スルリと、柊が俺の頬を撫でる。
ドキッとした。
「俺は…」
口を開いた時、廊下を何人かが通った。
「A組の椿葵ってさー会長と付き合ってんのかなー」
「何で?」
「俺さ、前に二人で温室の方に向かうの見たんだよなー」
「温室って生徒会役員以外立ち入り禁止じゃなかった?」
「そう、だから。それに体育祭で一緒に走ってたじゃん?借り物のお題、後輩だったって」
「後輩でわざわざ椿葵を選んだってこと?」
「えー怪しいー」
「だよなー」
そんな声が聞こえてきて、そして段々とその声は遠ざかっていった。
「……俺は柊のこと好きだけど、でも…そういうんじゃなくて…」
「会長のことが好きなの?」
俺が湊人先輩を…?
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