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そして迎えたテスト最終日。
「はい、そこまで。答案用紙後ろから前に回せー」
答案用紙を前の人に回し、深く息を吐く。
やっとテスト終わった!
「明後日は終業式だけだからってお前らサボんなよー。ついでに今回のテストで赤点取った奴は夏休みに補講あるからなー赤点の奴は明日の放課後呼び出すから」
それだけ言うと担任の神谷先生は教室を出て行った。
「蒼衣どうだった?」
「柊のお陰で数学の赤点はなさそう!」
「それは良かった」
「柊は?俺の勉強ずっと見てて自分の勉強あんまり出来てなかったよね?」
「んー?全然大丈夫」
なんて柊は笑ってるけど本当に勉強してるところ全然見なかった。
土日も俺の勉強見てくれたし。
今まで自分のことでいっぱいいっぱいだったから、全然柊のこと考えられてなかったな。
今更だけど心配になってしまった。
「大丈夫だよ。ほら、カフェテリアでケーキ食べるんでしょ。早く行こ」
「うん!」
まぁいいか!
柊が大丈夫って言ってるんだし。
そして俺は柊と、海、朔弥と四人でカフェテリアへと足を運んだ。
カフェテリアで食べた新作ケーキはすごく美味しくて、幸せな気分で寮に帰った。
そして次の日、学校に行ったら昇降口を入ってすぐの所に試験結果の順位が50番まで貼り出されていて、柊の名前が一番右にあった。
そして名前の下に900という数字。
今回の試験は9科目。
つまり、満点ということ。
本当に全然大丈夫だったみたい。
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