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そしてすぐに神谷先生が教室へ入って来た。
「休んでるやつはー…よし、いないな。優秀優秀。んじゃ終業式始まるから体育館に移動しろー」
だりーとかあちぃーとかみんなぶつぶつ言いながら、教室を出て体育館に向かう。
どのクラスもまだ朝のHRの最中で、うちのクラスの担任がどれだけ適当なのかが分かる。
そして、Cクラスの前を通る時、少しだけ意識した。
けど、誰かも分からない人を見つけるのは無理そう。
「何とかくんいないかな〜」
って柊がいつに間にかCクラスを覗いてる。
柊が廊下側の窓から中を覗いたことで、Cクラス内がざわめき始めた。
「ちょっと、奏那目立ってるからやめなって」
朔弥が柊の肩を掴む。
「えーだって気になるじゃん」
相変わらず中を見てるけど、ほとんどの生徒がこちらを見ていて全然分からな…
パチッとある子と目が合った。
そしてその子はすぐに目を伏せた。
「ほら、もう行くぞ」
海に腕を引っ張られて歩き出した。
柊は朔弥に腕を引かれてる。
さっき目が合った子かな、なんて思いつつ体育館へ向かった。
終業式は生活指導の先生が夏休みに羽目を外しすぎるなとか、夜遅くまで出歩くなとか、そんな話をして、そして校長の話が続き、1時間程で終わった。
そしてぞろぞろと教室へと戻って行く。
教室へ戻って来るなり、夏休みの宿題が大量に配られた。
クラス中が多いと文句を言っているけど、神谷先生は完全に無視して、どんどん配っていく。
「夏休み明けに宿題提出しなかった奴は追加があるから、しっかりやって出せよー」
せっかくの夏休みだし、宿題はさっさと終わらせて夏休みを満喫しようと頭の中で計画を立てた。
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