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「友達?」
「うん、だめ…かな?」
俺を見る小桜くん。
俺より背が小さいから必然的に上目遣いになるんだけど、かわいい。
「ううん!全然いいよ!友達なろ!」
俺が笑って頷くと小桜くんは花が咲いたみたいにふわっと笑った。
「ありがとう」
「うん、よろしく」
「あの、ひとつだけ…思い出、もらってもいい?」
「どういうこと?」
「ここ見て…?」
そう言った小桜くんは胸の前で両手で器を作った。
俺がそれを覗き込もうとしたら、ふっと小桜くんの顔が近づいてーーーーー
「キスされたの?」
「うん、ほっぺにだけど」
「やっば」
「可愛くてときめいた」
あの後、小桜くんと連絡先を交換して、別れてから教室に戻った。
そして事の成り行きを三人に話した。
「自分からキスしてきたのに、すっごい照れてた」
「やっば」
朔弥さっきからそれしか言ってないね?
「でも断って、友達になるってなったんだろ?」
「うん、まぁ…」
「蒼衣をオトすのは俺だからね」
「あーそんなこと言ってたね、忘れてた」
「酷い。…ねぇ蒼衣ここ見て?」
って柊は手で器を作った。
小桜くんの時みたいなかわいいとは違うけど、絵になるからムカつくよね。
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