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俺の表情を見てか、柊はちょっと真面目な顔になった。
「確かにからかってるし、楽しんでるけど、嘘はついてないよ。本当にかわいいと思ってるから」
「……っ!」
ちょっと待って。
そんな顔で言うのはずるい。
「ほら、もう行こうぜ」
「待って、まだ蒼衣に似合ってるか聞いてない」
「もういいだろ」
「蒼衣」
「…似合ってるよ」
名前を呼ばれて、俺は柊に視線を向けて、小さく呟いた。
そしたら柊は表情を明るくして、楽しそうに歩き始めた。
なんなのそれ…
「奏那のこと好きなの?」
質問は突然だった。
花火を見る場所を見つけて、俺と朔弥はその場に残り、柊と海が買い出しに行った。
朔弥と二人で話していたら、急に朔弥から聞かれた。
「何をどうしてそんな質問が出たの?」
「いや、だってさっきもイチャついてたし。むしろ実は付き合ってるんじゃないかと思ったけど、付き合って…」
「ない!」
「でも奏那のこと好きだよな?」
「すき、だけど…でも違うっていうか…」
もじもじと手遊びをする。
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