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「前にさ、柊にキスされて嫌じゃなかったって言ってたじゃん。嫌じゃない時点で好きってことじゃないかと俺は思うんだけど」
「で、でも湊人先輩にもキスされたけど嫌じゃなかったんだよ?」
「は?」
「え?…あっ……。や、ちょっと待って、今の聞かなかったことにして」
やばい!
あのこと誰にも言ってなかったんだった。
「いや、無理だし。湊人先輩って生徒会長だよな?それいつの話?この間一緒にお祭り行ったって言ってたよな?その時?」
次々と質問を投げかけてくる朔弥。
待って、どうしよう。
このままじゃ戻って来た二人にも言いそう。
柊には、知られたくない。
と、ふと心のどこかでそう思った。
「なぁ、蒼衣、答えろ」
「ちょっと、ちょっと待って。今度、今度話すから。だから、今は…」
「何で?」
「だって…ひ、柊達が戻って来る…し…」
ちらっと屋台の方を見る。
まだ戻って来る気配はない。
朔弥は溜め息を吐いた。
「分かった。今度、ちゃんと話してもらうから。でも、これだけ答えて。そのキスは合意の上?」
ドキッとした。
これにどう答えても、俺は軽蔑されるんじゃないかと、そんな不安が過ぎる。
「あお「おーい!」
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