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二人が戻って来た。
ホッと肩を撫で下ろした。
そんな俺を見て朔弥はとても不満そうだ。
「どした?喧嘩でもした?」
「え、してないよ?」
「朔弥が」
「なぁ蒼衣さっきの質問、答えて」
二人の前で話し出す朔弥。
知られたくない。
でも、このまま答えなかったら朔弥は話してしまう?
今のこの聞き方なら、何の質問か、二人には分からない。
俺は首を左右に小さく振った。
「…そう」
朔弥の眉間に皺が寄った。
「何の質問?」
「なんでもな「奏那のこと好きかって質問」
朔弥がさらっと嘘を言う。
「ちょっと待って!首振ってたよね!?蒼衣!?」
「ちょ、さ、朔弥!」
「はははは!」
「笑ってないでたす、助けてっ」
ガクガクと肩を揺さぶられる。
「奏那、そろそろやめてやれ」
と海の仲裁(?)が入って、なんとか柊から解放された。
「で、本当は何ていう質問だったの?」
「奏那のこと嫌いかって質問」
「だから!朔弥!もうそんな冗談はいいから!……ん?嫌いかで首振ったから好きってこと?」
「「……」」
「ちょっと蒼衣なんか言って」
「お腹空いた…」
「そうじゃない!」
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