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「うま」
海と柊が買ってきてくれたお好み焼きを食べながら、花火が上がるのを待つ。
「蒼衣こぼすなよ」
「大丈夫だって」
もぐもぐしてると朔弥が注意してきた。
「そういえば生徒会長とのお祭りってどうだったの?行ったのは聞いたけど、詳しく聞いてなかったから」
と柊から突然質問されて、さっきの今で、俺は思い切り噎せてしまった。
「大丈夫か?ほら、水」
「ありがと海」
俺が噎せてると、海が背中を叩いて水の入ったペットボトルを渡してくれた。
それを受け取って漸く息も落ち着いた。
「で?どうなの?今の反応見ると何かあった?」
朔弥を見ると、少し顔をしかめた。
「えっと、特に変わったこととかはなくて…普通にお祭りを楽しんだだけで、うん、楽しかったよ」
「そっか!俺、手とか繋いだりしてないか心配してたんだ」
「えっ!?」
「えっ!?なに?その反応…もしかして」
そういえば、手は…
「繋いだの…?」
「繋いだっていうか…手を引かれて、そのままだったっていうか…ちょ、何?」
柊はいきなり俺からお好み焼きを取り上げた。
そのお好み焼きのパックを朔弥に渡すと、柊はギュッと俺の手を握ってきた。
「なんか、悔しいから」
そんな風に言う柊が可愛く見えた。
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