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「あ」
「どうした?」
「あと、そのお祭りで伊吹くんに会った」
「キノコに?」
伊吹くんのこと普通にキノコっていうのが海の中で定着してる。
「で?」
「いや、特に何も言われてはないけど、湊人先輩と同中だったんだって。湊人先輩、伊吹くんのこと央って呼んでたし、仲良いんじゃないかな…」
そして思い出した。
夏休みに入る前、伊吹くんと会い、連絡先を交換したことを。
そしてそのタイミングで、ピコンと通知を知らせる音が鳴った。
まさか…なんて思って、スマホの画面を見ると、伊吹くんの名前が表示されていた。
「どうした?」
心配げに俺を見る海。そして朔弥。
「伊吹くんから連絡来た」
「え?連絡って…連絡先知ってんの?」
「あの、言い忘れてたんだけど、生徒会室に呼び出された後、伊吹くんに会ったんだ。その時に聞かれて…」
って言った瞬間、柊の表情が変わった。
「その時は、何もされてない?」
「うん」
柊は、体育祭の打ち上げの後に、俺たちの教室に居た伊吹くんを一緒に見てる。
しかも、俺の机に、触っているところを。
警戒してるのか、単純に嫌いなのかは分からないけど、伊吹くんの名前を聞くと、眉間に皺を寄せ、怒ってるみたいな、そんな顔をする。
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