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柊と朔弥と別れ、海と帰り道を歩く。
なんだか中学の時みたい。
「蒼衣、キノコのこととか、何かあったらちゃんと話せよ?」
「ん?」
「言わなくてもいいだろうって蒼衣が決めるなってこと。万が一があるかもしれないだろ」
「うん、分かった」
海は、ほんと昔から優しい。
「学校は?楽しい?」
親みたいな質問をしてくるから、思わず笑ってしまった。
「男子校って、全寮制って知った時はやっていけるかなって不安だったけど、海がいるし、柊も朔弥も、それに泊瀬くん達もいるし、全部が全部楽しいことばかりじゃないけど、でも、今は楽しいよ」
海に笑顔を見せると、同じく笑顔を返してくれた。
それから他愛もない話をしながら家路に着いた。
それからは、4人で海に行ったり、大量に出された数学の宿題を柊に見てもらったりして、残りの夏休みをそれなりに満喫した。
そして、
「あーもう明日から学校始まるのかー!」
と、昨日寮に戻ってきた柊は俺たちの部屋でゴロゴロしてる。
「奏那、人の部屋でゴロゴロするなよ」
「えーだって海が部活に行っちゃって1人じゃつまんないんだもん〜蒼衣は帰宅部だし、暇だと思って来てみた!」
ぺろっとおどけたように舌を出す柊。
かわいい。ムカつく。
「朔弥も暇なんだね?」
「俺は今日は部活ないからな。来週から文化祭の劇の練習が始まるけど」
「へぇー!何すんの?」
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