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「ロミオとジュリエット。まぁ俺は照明係だけど」
「「照明?」」
俺も柊も首を傾げた。
「ライトを当てるんだよ。だから、劇自体には出ないってこと。1年なんてみんなそんなもん」
「そうなんだ」
夕方に部活を終えて帰って来た海に、バスケ部は何かするのか聞いたら、毎年焼きそばの屋台を出しているらしく、今年も焼きそばをやるみたい。
みんな忙しくて一緒には回れないかなって言ったら、少しでも一緒に回ろうって言ってくれた。
「蒼衣もウエイトレス頑張って」
爽やかな笑顔で朔弥が言う。
この顔、絶対面白がってる。
「朔弥と海はあれだけど、柊!柊ならウエイトレス似合うんじゃない?どう?」
「やだよ。俺は接客はしない。料理係で」
「いいのか?客が蒼衣に絡んでても」
「…ぐっ……良くない、けど…監視は海に任せる」
どうしても接客はしたくないらしい。
そういうの得意そうなんだけどね?
喫茶店のメニューの話とか、ミスコンの話とか、文化祭の話で盛り上がりながら、夜は更けていき、夏休み最後の日はあっという間に終わってしまった。
「蒼衣〜起きて〜」
体を揺さぶられる。
まだねむい。。。
そしたら耳元でクチュと音がした。
「うわあああああ!!!」
飛び起きた。
「おはよ。早く準備して」
この起こし方、いくない。
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