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「じゃあまた明日ね、灯厘」
「うん、バイバイ、蒼衣」
「また赤くなってる」
「だって、なんか恥ずかしくて…」
灯厘の部屋は2階らしい。
「俺の部屋は305号室だから、いつでも遊びに来ていいからね」
「うん、ありがとう」
「ちなみに柊は306号室。俺が部屋に居なかったら大体隣に居るから」
「うん」
「じゃあ、今度こそまた明日」
「ふふっ。うん、また明日ね」
灯厘と別れ、柊と部屋に戻る。
部屋に着くと当然のように柊は俺の部屋へと入って来た。
さっきから柊喋ってないけど、どうしたのかな?
「ねぇ柊…さっきからどうしたの?」
「分かんない?」
「え?」
俺を見る柊の、目が、なんか…
「泣かないで…?」
「泣いてないよ」
「…でも、泣きそう」
スッと目尻に触れると、柊はふっと目を閉じた。
そして俺の手を掴むと、指先にチュッとキスをした。
「嫉妬した」
「え?誰に?」
「小桜くん」
「え、何で…?」
嫉妬するようなことあった?
「蒼衣があんな風に先輩に刃向かう、とはちょっと違うけど、いくなんて思ってなかった」
「あれは…柊が居たから行けたんだよ。俺1人だったら無理だったかもしれない」
「そうなの?」
だって、怖いし。
でも、柊が居れば大丈夫だと思った。
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