アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
136
-
「で、さっきの話だけど、ミス、ミスターコンは文化祭実行委員がやるの?」
「そうだよ。まだ話はされてないけど、毎年文化祭実行委員がやってるんだって。うちの担任が言ってた」
「そうなんだ。
そういえば柾くんは文化祭で何やるの?」
「……」
答えてくれない。
え、無視?
「あ、あのね、僕と紫陽、同じクラスで、紫陽は…」
言いかけて、灯厘の言葉が止まった。
「…俺は白雪姫やります」
ボソッと小さく呟いた。
すごく不満そう。
「決まってからずっとこんな調子なの。嫌な思いしてたらごめんね」
ってこそっと灯厘が耳打ちしてきた。
俺は小さく首を振った。
「でも肌も白いし、綺麗な黒髪だし、似合いそうだな」
なんて、海が言っちゃうもんだから、柾くんは眉間に皺を寄せて海を見た。
「ん?何?」
「似合っても嬉しくないです」
「そう?」
海もサバサバしてるから軽く返事をして、箸を動かし始めた。
それを見て柾くんも小さく溜息を吐いてから、食べ始めた。
その後も文化祭の話をしながら、6人という大人数で盛り上がっていた。(柾くんはあんまり喋ってなかったけど)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
137 / 371