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ミスターコンの三年生の候補に湊人先輩がいる。
確かにかっこいいもんな。
ちなみにウチのクラスからは海が選出され、この間の投票も勝ち上がり、候補になった。
「俺、優勝はしないよね?」
「さぁな?」
「蒼衣が優勝だよ!そしてミスターは海!それが一番いい!」
柊が真面目な顔して言う。
「それは無理じゃねぇか?」
「何で?」
「だって俺よりかっこいい奴たくさんいるから。会長とか」
「湊人先輩?んー確かに、湊人先輩はかっこいいと思うけど、でも、俺は海の方が…」
「海の方がカッコいい?」
「…うん」
俺が頷くと、何故か柊が嬉しそうに笑う。
「でも外部の生徒らも投票するからな?」
「はぁーそうか。外部………だったら尚更俺は優勝しないんじゃ…」
「「「………」」」
「え?」
俺の言葉に三人とも黙ってしまって、そして顔を見合わせてる。
「俺、時々思うんだけど、蒼衣のその自信っていうの?それはどっからくんの?」
「蒼衣は自分のことあんまり分かってないよね」
「蒼衣は昔から鈍いからな」
え、何これ…俺いじめられてる?
「蒼衣はかわいいよ?」
柊に両手で顔を包まれ、真剣な顔で言われる。
「カッコ良い?」
「んーん。かわいい」
「嬉しくない」
「ふふっ」
柊は楽しそうに笑った。
やっぱりいじめられてる気がする。
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