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ついにやって来た文化祭当日。
朝から学校全体がとても賑やかだ。
ウチの学校は2日間とも外部の人が入れる。
だから他校の女子高生も結構来るらしく、カップルがそれなりに出来るらしい。
これも朔弥が先輩から聞いたという話だけど。
文化祭開始の放送が校内に流れると、校門が開かれ賑やかだった校内が更にがやがやし始めた。
しばらくしてウチのクラスにやって来た生徒で、教室内は一杯になり、クラスの外には列を成している。
「椿葵くーんこっち注文お願い!」
「椿葵くん〜こっち来てー」
「椿葵くーん!」
ああ!もう!何なんだよ!
いそいそとデザートを運んでいるとスカートがフワッとした。
「…?」
「なんだ、短パン穿いてんのか〜」
「ざんね〜ん」
「!?」
どうやらスカートを捲られたらしい。
女装してる男のスカートなんて捲って何が楽しいのかさっぱり分からない。
「セクハラすんなよ、お客様?」
海が俺のスカートを捲った客を睨みつける。
それに怯んだ二人組の客はそそくさと教室を出て行ってしまった。
それからも、同じ学校の人や他校の人からナンパ、セクハラ紛いなことをされる度に海が守ってくれた。
そして休憩らしい休憩も取れないまま、時計が15時を回った頃。
「蒼衣、そろそろ時間」
「うわ…ほんとだ…」
教室を後にし、中庭の特設ステージに海と一緒に向かう。
足取りは重い。
そこで行われるのは、ミス、ミスターコンの中間発表。
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