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教室に戻ろうかと思って、気づいた。
着ているウエイトレスの衣装が、あいつらの精液で汚れていた。
「…どうしよう、借りた物なのに汚しちゃった」
「洗えば落ちるだろ。俺が着替え取りに行ければいいんだけど、今の蒼衣を一人にする訳にはいかねぇし」
と言って海はポケットからスマホを取り出しどこかへ電話をかけ始めた。
「あ、もしもし?俺だけど。今第二理科室の近くのトイレ。あぁ、蒼衣の着替え持ってきてくんない?え?いや、汚れたから。うるせぇ、説明はお前が来てからするから早く来い」
電話を切った海を見つめる。
「…誰に電話したの?」
「奏那。朔弥は演劇部の方に行ってるから」
「そっか」
今の海の様子だと柊は怒ってる、のかな?
そして5分後、柊は息を切らせながらトイレの中へ入って来た。
柊を見た瞬間、何故だか涙が溢れ出てきた。
「ぅ…ひ、…らぎっ…」
「蒼衣、大丈夫?」
近づいて来た柊に汚れた服のまま抱きつこうとして、思い出す。
「ご、ごめん…俺汚い、から…先に着替え…」
言い終わる前に柊に抱きしめられる。
「柊っ…汚れるから、離して…」
「おい、奏那。早く着替えさせてやれよ」
「ん、ごめん。はい、これ」
手渡されたのは、柊のジャージだった。
「ありがと。洗って返すから」
「いーよ。早く着替えなよ」
「うん」
俺は個室に入って柊のジャージに身を包む。
ふわっと柊の匂いがして、なんだか柊に包まれてるみたいな感覚がして、酷く安心する。
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