アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
152
-
「で?何があったの?」
クラスの片付けもなく、海も部活の方は大丈夫だということでそのまま寮に帰ってきた。
そして今日は海達の部屋に俺も連れて行かれた。
部屋に入るなり柊は俺と海に向かって問いかける。
「外部のやつに襲われたんだよ」
「…お、そわれたとは、ちょっと…違う気もするけど…」
「何されたの?海の手が、殴ってあんな風になるくらい酷いことされたんじゃないの?」
「……っ」
あれを、俺の口から言うのは躊躇われる。
正直、思い出したくないし。
「…俺が理科室に着いた時には口淫を強要されてた。だから殴ったんだ、思いっきり」
「っ」
「っくそが」
ギリっと柊は歯を噛んだ。
「他は?」
俺は首を振った。
「蒼衣は触られてないの?」
「うん。俺には何も」
「自分たちだけが気持ちよくなりたかったんだろ。でも何で小桜くんといたんだ?」
「え、小桜くんもいたの?」
「あぁ」
前にもあった。
小桜くんが先輩に絡まれているところを俺が声をかけた。
柊もそれを思い出しているんだろう。
「もしかして、小桜くんの為に、したの?」
「あの、灯厘が外部の人に絡まれてて、俺が声掛けた。そしたらそのまま理科室に連れ込まれて…」
「ばか。何で誰か呼んだりしなかったの」
「…っだって!そしたら灯厘が!」
ぎゅっと唇を噛んだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
153 / 371