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ーーもし俺が行ってたら、相手のこと殴り殺してたかも。
なんて物騒なことを真顔で言う柊が怖かった。
明日は休んでもいいと言う海と柊に優しさを感じるも、全然楽しめてないからと明日の文化祭も行くことを決めた。
学校敷地内には沢山の人が居ても、場所によっては人気がない所もあるから気をつけるようにと海に言われた。
「うん、助けてくれてありがとう、海」
「お礼は柾に言うんだな。俺に電話してきたのは柾だから」
「そういえば海、いつの間に柾くんと連絡先交換したの?」
「この間」
食堂で会った時かな…?
「明日は俺、部の方に行くから、って言ってもこの手じゃ手伝えねぇかな」
「…ごめん。バスケ部なのに、手怪我させちゃうなんて…ほんとご」
海は人差し指で俺の唇に触れた。
「さっき蒼衣が小桜くんに言ったこと覚えてる?」
「っ…」
「俺も、言って欲しくねぇよ」
「ん、ありがとう」
俺が笑うと、海も優しく笑い返してくれた。
「じゃあ明日は、ずっと柊と一緒にいる。いい?」
「もちろん。俺もそうしたいし」
と話が一区切りしたところで玄関が勢い良く開く音がして、続けて人が中に入って来た。
「あー!!蒼衣やっぱりこっちに居た!っていうか酷いじゃん3人とも!俺を置いて帰るなんて!」
「朔弥、お帰り」
「ただいま!じゃなくて!!…って海、その手、どうした?」
その後今日あったことを軽く話したら、朔弥はなんとも言えない表情で優しく俺の頭を撫でてくれた。
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