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文化祭2日目。
「紅茶セット2つお願いしまーす」
あんなに嫌がってたのに、柊は俺と一緒に、接客をしている。
俺は昨日汚しちゃったから別の黒いワンピースに白いエプロンを付けてて、柊はウエイターの格好をしてるけど。
別にスカートじゃなくて良かったのに、クラスメイト達に押し付けられて断れなかった。
そして今日は柊と海が交渉してくれたみたいで、午前中だけ接客すれば午後は自由時間をもらえることになった。
昨日は変なお客さんから海に助けてもらったけど、今日は柊が助けてくれてる。
昨日の今日で、触られるのに抵抗があって、さっきもお皿を落としかけたし。
やっと午前中の接客が終わって、俺と柊は制服に着替えてから構内を回ることにした。
「はぁー!やっと文化祭を満喫できる」
柊は伸びをして、ねっ!って俺に笑いかける。
なんだか少し、少しだけ、可愛く見えた。
教室を出て、賑わっている構内を二人で歩く。
「お腹空いたし、なんか食べよ。蒼衣何食べたい?」
「たこ焼き!」
「たこ焼きね、外行こ」
柊に手を引かれ、俺たちは外に出て中庭へ向かった。
そこにはたこ焼きはもちろん、焼きそば、お好み焼き、フランクフルトなどの屋台が立ち並んでいる。
「あ、ねぇたい焼きも食べたい!」
「はいはい、順番ね。まずはたこ焼きでしょ」
はしゃぐ俺は柊に宥められながら、たこ焼きを買い、近くの仮設ベンチに座る。
「あつっ…」
「大丈夫?時間あるしゆっくり食べなよ」
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