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ミスターの選出者はミスの人が集まってるのとは逆の袖での待機で、選出されている湊人先輩の姿はここにはない。
今頃ステージに…と思った時に会場がワッと盛り上がった。
『おお!すごい盛り上がりですね!そうです!皆さんご存知!我が校の生徒会長、櫻井湊人くんです!王子様の衣装がとても似合いますね!』
なんて司会が盛り上げていく中、ミスの選出者も呼ばれ始める。
伊吹くんがステージに入る前、チラッとこちらを見て笑みを浮かべた気がしたけど、少し遠かったから気のせいかななんて思ってたら、俺の登場の番が来てステージへ向かった。
ステージに上がった時、先にいた湊人先輩と目が合って、微笑まれた。
こんな格好を見られたのが少しだけ、恥ずかしい。
って言っても昨日、ウェイトレス姿も見られたんだけど。
『選出者の皆さんに登場して頂いた所で!早速発表させて頂きます!
まずは、ミスターです!ミスターは!!中間結果で一位だった櫻井湊人くんがそのまま順位を変えず、一位です!』
ワアッと会場内が盛り上がりを見せた。
『続いてミスの発表です!』
中間結果の通り、伊吹くんが呼ばれるだろうと思っていた。
だから、これから起こる自身のことに咄嗟の対応が出来なかった。
『なんと!中間結果とは順位が逆転しまして!椿葵蒼衣くんが一位となりました!ということで、お二人はステージの中央へ…』
「うわあっ…!」
「おめでとう蒼衣くん」
『おおっとーーー!ミスターがミスをお姫様抱っこしています!そして距離が近いです!』
興奮した司会者の声がマイクを通して響いた。
慣れないお姫様抱っこに、俺は湊人先輩の首にしがみつく形で腕を回した。
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