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ベッドを借りて、気づいたら眠っていた。
「椿葵くん、起きれる?」
体を軽く揺すられ、ゆっくりと意識が浮上する。
「おはよう。体調はどう?もう放課後なんだけど、起きれそう?」
「…はい、大丈夫です」
吐き気もないし、なんだか頭もスッキリしてる。
「泊瀬くんが部活前に荷物持って来てくれたわよ」
と言って、鞄を渡された。
「ありがとうございます」
「いいえ、一人で寮まで帰れる?無理そうなら送るわ」
「大丈夫です。ありがとうございます」
「そう。気をつけて帰ってね」
「はい」
そして医務室を後にした。
外では部活動をやってる生徒の声が聞こえてくる。
チラリと見えたグラウンドでは陸上部が走っているのが見えた。
そういえば陸上部に誘われてたのに、返事もしてないなぁなんて思いながら寮に向かい始める。
まだ18時前だけど、10月も下旬に入って日も短くなって来てる。
9月ならまだ明るかったこの時間も結構暗い。
だから、前から来る人物が誰なのか、声を掛けられるまで判断が出来なかった。
「椿葵くん」
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