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体育倉庫が見えた瞬間、恐怖心は一気に加速する。
「待って!伊吹くん!ここはっ…」
「ほら、早く歩いて?」
「っ…」
冷たく言い放つ伊吹くん。
「やだっ。待っ…!」
全力で抵抗するも、その力は及ばず、そしてとうとう体育倉庫の前までやって来てしまった。
「はっ……はぁっ…や、やだ…」
「あはっ 怖がってるねぇ?そんなに " ココ " が怖い?
でもねぇ、そのトラウマ、利用させてもらうね」
口元は笑ってるのに、目が笑ってない。
こ の 人 は だ れ ?
「っ…は……はぁッ…!」
呼吸が上手く出来ない。
苦しくて、苦しくて、仕方ない。
「僕は、中学の時からずっと、湊人先輩のことが好きだったんだ。同じ委員会に入って、同じ高校に入学して、ずっと追いかけきたのに、君なんかが出て来たからっ」
湊人先輩…?
伊吹くんは湊人先輩のことが好き、なの?
「俺はっ…み、湊人先輩の、ことはっ…!」
「そういう所も!全部!全部全部全っ部!!ムカつくの」
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