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ぐっすり眠っていたみたいで、目を覚ましたのは日がすっかり昇った昼過ぎだった。
「っ…」
体を起こそうとして、身体中に痛みが走る。
特に下半身、腰から尻にかけての痛み。
その痛みで昨夜のことが脳裏に浮かぶ。
あ、やばい…そう思った時にはもう遅くて、呼吸が浅くなっていくのが分かった。
「はっ……ぅ…」
布団をギュッと握って、柊の言葉を思い出す。
『ゆっくり呼吸して』
「落ち着け…大丈夫…大丈夫……ーー。」
なんとか自分で呼吸を落ち着かせられた。
「はぁ……」
動きたくないな…。
ベッドから外を眺める。
今にも雨が降り出しそうなくらいどんよりしていて、まるで俺の心を表しているかのようだ。
「蒼衣…?起きてる?」
「うん、今起きた」
「入るよ?」
部屋に入って来たのは柊だった。
「体はどう?痛む?」
「う…ん、まぁ…」
「そう…」
目を伏せた柊の表情に胸がぎゅっと締め付けられた気がした。
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