アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
193
-
週明けの学校、1日目。
土日明けの月曜日が一番行きたくないと言う生徒が多い。
いつもはなんとも思わなかったのに、今日は少し怖い。
普段より1時間も早く起きてしまったし、二度寝もできずそのまま目覚ましが鳴る時間まで起きていた。
コンコンと、部屋がノックされて、その音にビクッと大袈裟に肩が揺れた。
「蒼衣ー?起きたー?」
聞こえていたのは、朔弥の声。
「起きてるよ」
俺が返事をするとガチャリと扉が開いた。
「おはよう。どう?学校行けそう?」
2日間休んで、身体の痛みはほとんどない。
でも、まだ触れられることが怖い。
学校は大丈夫か、正直不安だ…
なんて考えてたら、朔弥が口を開いた。
「無理すんなよ?まだ2日しか経ってないし」
「や、大丈夫。ただ、ちょっと不安だけど」
「…分かった」
朔弥は頷いて共有スペースで待ってると、出て行った。
俺は制服に手を掛ける。
あの時、汚れてしまった制服は全部柊が洗ってくれた。
シャツを着て、ネクタイを締めようとした時、パッと頭に浮かんだ。
柱へ繋がれたネクタイのラインが、赤色だったことを。
そして鮮明にフラッシュバックする。
「あ…やだ、消えろっ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
194 / 371