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体育祭が終わった後は、
「あー憂鬱だ…」
「今回も奏那に見てもらってんじゃん」
「そうだけど…」
中間試験だ。
勉強も平均並みにできる俺だけど、その中でも数学だけは毎回、柊に教えてもらっている。
「今日も学習室行くんだろ?」
「うん」
試験前だから、生徒会の集まりもない。
ただ、今日は
「見回り?」
「そう。寮で盗撮があったって聞いた?」
「知らねぇ」
「俺も聞いてない」
「あったらしくてさ、生徒会で見回りすることになったんだ」
「蒼衣も見回りすんの?」
「うん」
俺だって生徒会役員だからね?これでも。
「なんか心配なんだけど」
「言えてる」
「ひどい!大丈夫だし!」
「俺がちゃんと見とくから」
「ははっ、さすが奏那」
そして昼休みが終わり、海と朔弥と別れ、俺たちは教室へ向かった。
午後の授業を受け、放課後。
俺は柊と学習室に来ていた。
「それで、こっちにさっきの公式を当てはめるの」
「あーなるほど。進み早すぎて分かんなかったんだよね、そっかこれを使って…」
「そ。それで正解」
「ありがとう」
「あとは?分かんないとこある?」
「とりあえず平気かな。問題集やってて分かんなくなったらまた聞く」
「ん」
「そろそろ帰る?」
「そうだね。見回り19時からだしね」
時計は18時を差そうとしていた。
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