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UGに登録して早四日、〝はる〟さんの高出没ルームに居座っている。
大学も今日で一旦終わりで長い夏休みに入る。
今はバイトをしている訳でもないし彼女も勿論居ない。
やる事はない為、ほぼがUGに居る未来が見える。
さすらいのM男さん、HENTAIさん、三毛猫さんとは連絡先を交換し Lime で喋っている。
「おーい、佐戸。」
ボケっとしていれば後ろから肩を叩かれる。
振り向けば中学からの友人 弘瀬(ヒロセ)がいつも通りニコニコと笑っていた。
「どうしたの?何?」
「昼飯食って帰ろー?」
どうやら昼食の誘いらしい。
頷けば荷物を纏めて立ち上がり、先に歩き始めた弘瀬を追いかける。
「佐戸また振られたの?」
「まぁ、うん。振られたよ。」
「見た目と中身が違いすぎるもんなー…。」
ドンマイと背中をばしばし叩かれれば、混雑する学食が遠目に見えた。
流石にこの後いくら時間があるといえ並んでなかなかあかない席を待つのは気が滅入る。
「弘瀬、ファミレスにしない?」
「偶然、俺もそう思ってたー…。」
大学から駅までの道にあるファミレスに入り、案内された席に座ればひんやりとした空気に一息。
「またあれだろ?「佐戸くんは優し過ぎるよ。」ってやつ。」
「盗聴でもしてた?大当たりだよ。」
ベルを鳴らして店員さんに注文すれば、回収されたメニューの代わりにスマホを開いた弘瀬。
「優し過ぎるだけじゃ駄目なんだって、飴と鞭が大切。」
「彼女とLime?」
「そ、可愛い可愛い彼女。」
「俺が居るのに他の人のこと見るんだ…。」
「ごめんな、俺には正妻が居るんだ。」
「どうせ2次元だろ?」
「大当たり。」
くだらない話をしていれば隣の席の女性二人組にクスクスと笑われてしまい茶番を止めた。
傷心の俺にその後、失恋話は振られることなく他愛の無い話で盛り上がって解散した。
こういう所にあいつの何気ない気遣いを感じてちょっと悔しくなる。良い奴め。
授業後から開いていなかったスマホを開けば 沢山のLime通知。どれも内容は 早く開け。や 早くして! などとM男3人組からの急かすものばかりだ。
取り敢えずUGの事だろうと開いてみれば
張り込んだチャットには はる の文字。
はる : あれ?見たことない人が居るね?
うわ…本当に現れた。
俺がいない間に。と張っていた三毛猫さんは大興奮で Limeはどったんばったん大騒ぎだ。
ハル : はじめまして、ハルと言います。
はる : 同じ名前だね。
ハル : 他の方に はる さんと勘違いされて、どうせなら話してみたら?とこのルームを教えて貰いました。
はる : 成程ね。個人メール大丈夫かな?
ハル : はぁ、構いませんよ。
はる : ありがとう。
急展開に正直脳内がついていかない。そもそも個人チャットって機能何?
三毛猫『ヤバいじゃん、ハルくん!!』
さすらいのM男『聞いた。はるとの個人メールだってな。』
HENTAI『跳躍しすぎやろ。取り敢えず実況よろしく。』
ハル『メール来た。御主人様探してるの?って…え、どうしよう。』
3人から言われた通り、自分の目的と登録した経緯をはるさんにメールする。
すると5分も経たないうちに返信が来た。
『そういう事か。それなら俺が一時的に御主人様になって教えてあげる。』
まさかの超展開すぎて、取り敢えずすぐ3人に連絡した。
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