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「は?」
週末。前回とは違って、カフェで取り敢えずお茶をしている、そんな中聖さんは俺にお願いという名のほぼ強制を告げた。
「うん、だから御主人様って呼んでほしいんだ。」
「無理です。無理。」
聖さんが言い出したのは普段から自分の事を御主人様と呼んで欲しい。と言うこと。
「なんで?」
「何でも何も、人目とかありますし、聖さんって呼ぶ事で勘弁してください。」
「そっか……うん、わかったよ。」
流石にこっちの気持ちを汲み取ったのかうなづいた聖さんは二人の時だけでいいよ。と言った。
通じてねぇー…。
「あー、はい、もういいです。」
元カノ奈那ちゃんよ、君が求めてたドSと話してるけどほんとにこれがいいの?
やはりこの世のMの気持ちがわからない。
「諦めがはやいね。」
「反抗するだけ疲れますから。」
「そう。今日は何処行きたい?」
「え?」
クスクス笑った聖さんが言ったのはデートをするカップルでよく聴きそうな言葉。
「こないだの所でも良いし、俺の家かスタジオとか。」
別にデートとか、そういうのじゃなかった。
恥ずかしすぎる勘違いだ。
「こないだの所はちょっと…。」
独特な雰囲気と香りに呑まれそうになるから彼処は勘弁してもらいたい。
うーんと顎に手を当て悩んだ聖さんは、よし。と言えばニッコリ俺を見る。
「ここから近いし、俺の家にしよう。」
「え、家ですか。」
抗議するも決定事項らしく前を歩いていってしまう。
対面二回目でお家訪問はかなり飛ばし過ぎな気が…まぁ、もういいか。
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