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理性崩壊寸前
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「まふはさ、好きな人…とかいるの?」
緊張のあまり声が裏返りそうになったが、なんとか平常に質問をすることが出来た。
一方まふの方はびくっと肩を揺らし顔を紅く染めた。
「やっぱ…いるんだ?」
「え、えーっと……」
自分で聞いた癖に答えは聞きたくないと不意におもってしまった。
でも、それよりも興味心が上擦りをし、愚かなものとなった。
「それってさ、誰?」
「それは…」
俺の名前を告げてくれないだろうか。
なるせ、その名を告げてくれるだけで俺は100歳まで生きられるよ。
だが、そんな期待とは裏腹に別の名前を告げられる。
「そらるさんです。」
やっとのように吐き出すまふ。
あぁ、終わった。
俺は君の好きな人の候補にもなれなかったんだ。
自分で聞いたくせに…情けないな。
「そっか。」
やっとの思いで発した声は部屋を小さく揺らした。
「はい…。なるせさん、気付いてたんですか?」
こてっと小さく首を傾げる。
「まぁ、ね。まふをみてれば分かるよー。」
なんとか作り笑いを浮かべて分かってもない、思ってもないことを告げた。
「ほんとですかー…」
はぁと脱力するまふ。
まふが好きなのはそらる。
頭の中では分かってるはずなのに心がついていけなくて。
今まで回してた理性が飛んでしまいそうだ
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