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無理難題
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「ねぇ、まふ。」
俺を少しだけでもいい。
その白くて透けそうな肌に…君に、触れたい。
「なんですか?なる…せ、さん?」
そっとまふの頬に触れる。
あぁ、白い、冷たい。
こうやって他意を持って触れられるのはそらるだけか。
いいな。
「その、まふが好きなそらるってさ、まふの好意に気付いてるの?てか…そらるってまふのこと好きなの?」
「え、わ…からないです。でも、きっと、そらるさんはいい人だから……。他にもいい人いると思いますよ。」
自分では笑ってるつもりなんだろうけど笑えてないよ…まふ。
震えた唇、目尻に浮かび上がる涙。
俺ならそんな顔させないのにな。
「まふ、あのさ、俺…。」
なんて愚かなのだろう。
君の好きな人を知った上で俺の好意を伝えるのか?
押し付けるのか?
いろんな思いが混じって言いたかった言葉は全て飲み込まれた。
「応援、するから。まふの、恋…。」
思ってない言葉が出た。
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