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6月6日9
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数日間はテレビを見たり、一緒にゲームしたり。
相変わらず腕は痛かったけど幼少期に戻ったみたいにはしゃぎまくった。
携帯に連絡が届き、確認すると和人からの連絡だった。
『あれから、4日も経ったけど、調子はどうなん?
俺は元気やで!!そういえば6/7俺の誕生日やから俺の家でパーティーせぇへん??と言うか確定やで!!
明日あたり叔父さんと風間と俺で顔見せに行こうかなぁと思ってるんやけど行ってもええ??まぁ、無理そうやったらそれはええわ〜、ほなまた学校でな!』
和人にも風間にも先生にも、俺が腕を切ったことは伝えていない。でも、せめて3人には伝えないといけないよな…。
俺は和人に返信をする。
明日は3人に来てもらうことにした。
話さなければならない。
俺は彼らが欠けてはならない存在だと感じたからだ。
それと、誕生日が1日違いなのは驚いた…。
「静玖〜、今日夜ご飯どうする??食べに行く??」
「…たまには外食したいかな」
「じゃあ久しぶりに、寿司でも食べ行く??」
「うん!」
俺は身支度をし、家を出た。
左手の包帯はまだまだ当分取れそうにはない。
……体育祭間に合うかな?
「静玖ってさ、このあいだの一件があってから素直になったよね」
「え……そうかな?」
ただ、俺を大切に思ってくれる人達を大切にしようと気づかせてくれたのはあの時の父さんと母さんのお陰。
少しだけ肩の荷が下りた気がした。
虐待と両親の他界。重たかったお守りを一つおろして、もう一つはゆっくり改善できたらいいな…なんて考えながら寿司を頬張った。
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