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最後の言葉
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母上様が残した最後の言葉は"陛下みたいな、優しくて強い人になりなさい。いつでも側で見守ってるから。大好きだよ晋夜"
その時、前世の母親の顔と重なった。病室に行ったとき初めてみた泣いた顔。でも少し笑ってて、すっごい綺麗だった。なんで、聖夜が悪くもない人を殺すのか、俺は考えられない。
「ははうえしゃま、いなくならないで!やだ!」
「晋夜、離れろ。こいつは、お前を殺そうとしたんだぞ?それでも、この女を好きでいられるのか?」
俺を殺そうとした?なんかのデマじゃないのか?女なんて同じようなもんか。簡単に人を裏切って、いいように使って。信じた俺が馬鹿だったんだ。
「いつでしゅか...?いつおれをころそうとしたんでしゅか?」
「お前が寝た後ちょうど、俺が部屋を出たすきに入ったらしい。従者に聞けばよくわかることだ」
母上様を見てみると、驚きを隠せない表情でこちらを見ていた。それがどんな意味を表しているのか、俺にはわかるわけもない。
これが、聖夜がついた嘘だったとしたらまだ許せる。もう、2度と会えないかもしれない。それはそれでいい気もする。
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