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「あ、まこ、悪い。明日から一緒に帰れねぇ」
「あ、おう!なんだよ、彼女とか?」
「…まぁ、そんなとこ」
ちょっと照れてるひろに胸が苦しい。
なんだよ、別に初めてじゃないじゃん。ってか何でこんな苦しいんだ?
「…まこ?ごめんな?」
ぽんぽん、と頭撫でるから、目頭が熱くなった。
馬鹿、撫でんな。
手を振り払って、顔を上げる。ひろが一瞬悲しそうな寂しそうな顔をした、気がした。
「ご、ごめん!間違えた!」
焦って謝ると、ひろは笑った。
「…帰れる時言うから」
「うん!」
ひろの上げかけた腕はもう俺の頭を撫でてこなくて、それがまた俺の胸を圧迫した。
「…なんだこれ」
わかんない。
こんなの知らない。
だって、ひろは、幼馴染で、親友で。
「…気のせいだよな。」
ひろと分かれた後、俺はそう独り言を呟いた。
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