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オレの幼なじみは変
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「ねぇ、サク。今週末、デートしない?」
「しねぇよ。するわけねぇだろ。なんで、幼なじみのお前とデートしなきゃなんねぇんだよ。」
「この前、遊園地に行きたいって言っていただろ?」
「あそこの遊園地のスイーツが美味いらしいし、新しいアトラクションができたって聞いたから行ってみたいとは言ったな。」
「一緒に行こうよ。」
「デートじゃないならな!」
「父さんからチケットをもらったんだ。会社のビンゴ大会で当てたんだって。」
「オヤジさん、すげぇ!運いいよなぁ。そういや、この前も何か当ててなかったか?」
「お米ね。」
「くじ運つぇー!」
「サク…、一緒にイこう?」
「デートじゃねぇならな。ってか、お前とデートしたい子なんて、山ほどいるだろ。」
「そんなの興味ないよ。サクと一緒じゃなきゃ楽しくないし。」
「そういや、この前も告白されたらしいじゃん。同じ委員会のナニちゃんだっけ?あの巨乳ちゃん、めちゃくちゃ可愛いじゃん。なんで断ったの?」
「…サク…ああいうのが好きなの?」
「なに、その顔、こぇ〜って!好きってか、揉んでみたいなとは思う。」
「変態。」
「男なら普通だろ!」
「…。」
「なに?この沈黙!」
「サクのエッチ。巨乳好き。」
「男なら当然だろー!巨乳は男のロマン!それより、告白してきた子の話、詳しく聞かせろよ。スリーサイズとかさ。」
「…知らない。」
「なんでお前が怒るわけ?告白されたのも報告しないでよ〜。風の噂から聞く身にもなれよ。親友なのに知らないとか、ツラいぜ。」
「ごめん…。でも、すぐ断ったし。」
「ま、お前がコクられるのなんて、いつものことだしな。んなことより、もっと気になるのが、断ったときに『好きな子がいるから』って言ったらしいじゃん!どういうことよ。」
「そのままの意味だけど。」
「はぁ?!初耳なんですけど!親友のオレに言わないつもりか?!」
「もう気付いているかと思っていたから。」
「気付いてねぇって。誰?!お前の好きな子って!可愛い?オレの知ってる子?」
「うん。すごく可愛い。」
「嘘?!誰?!気になる!」
「当てて。」
「…むず!」
「すごく可愛い。一緒にいるだけで幸せな気持ちにしてくれるよ。」
「癒し系の女の子かぁ。おっぱいは、大きいか?」
「…大きくはないけど…形はとても綺麗だよ。」
「はぁ?!もうそんな関係なの?!」
「エッチなことはしていないけど。」
「なんでおっぱいの形を知ってんだよ!」
「一緒にお風呂に入ってるもん。毎日。」
「は?それは、オレだろ?」
「オレが好きなのはサクだし。」
「へいへい。どうも。オレがモテないからって、気を遣わなくてもいいって。」
「気を遣った訳じゃないんだけど。」
「もういいよ、キョウヤの恋バナ終了!」
ビビった。
なんかめちゃくちゃ真面目な顔で好きとか言われたわ。
いつもなんかそんなようなこと言って来んなぁ〜とは思ってたけど、流してた。
「オレも好きだぜ!お前はオレの最高のダチだ!」
「バーカ。何言ってんだ。うちの学校の女子、泣くわ。」
「あはは。んな訳ねぇだろ。キョウヤもオレも男だろ?」
などなど、軽く答えてた。
マジだったら、最悪すぎる返しばかりだよな。
まぁ、オレがあんなこと言っても好きだとか可愛いとか言い続けてくるってことは、気にしてないというか、キョウヤが図太い性格なのか、よく分からんけど、オレとしては、男と付き合うつもりはないし、対応も変えるつもりない。
まぁ、仕方ないよな。
キョウヤって、オレしか友達いないし、ガキのときからずっとそばにいたから、マジでオレしかいないんだよなぁ。
あまり気にしないようにしよっと。
でも、今日の告白(?)にはビビった。
普通の女子なら確実に落ちる。
オレもちょっだけ、ホントにちょっとだけだけど、ドキッとしちまったもん。
なんか真剣すぎて、ちょっと怖えわ。
オレなんかを好きになる訳ねぇしな。
ガサツだし、可愛くもねぇしな。
なんせ男だし。
女だったら、考えてやらねぇこともねぇが。
キョウヤが彼氏とか、疲れそう。
モテる男と付き合ったら、浮気した!とか、取られそう…とか、情緒が安定しなさそう。
あぁ、やめやめ。
あり得ないこと考えるだけ無駄。
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