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タクヤの兄
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タクヤの兄貴は、タクヤに溺愛されてるってのは、有名だったけど、社会人かぁ。
なんかカッコいい!
「コハク!ごめんねっ!遅くなっちゃって!」
スーツを着た小柄な人が店に入ってきた。
え、この人がタクヤのお兄さん?
小さい!
可愛い!
デカいタクヤとは、全然違う。
兄弟なんだよね?
「タクヤ、コハクのこといじめちゃダメだって言ってるだろ?」
「エリ…。」
急に大人しくなるタクヤ。
飼い主に怒られた大型犬並みにシュンとしている。
「タクヤ、もう帰るよ!
コハク、迷惑かけちゃって、ごめんね。」
「大丈夫だよ。
エリちゃん、一緒にお茶しようよ!」
「え?いいの?」
「うん!エリちゃんと久しぶりにお話ししたいもん。タクヤもエリちゃんいたら大人しいし。」
「ほんとにごめんね?」
「平気だよ、エリちゃん。何飲む?」
「アイスコーヒーにしようかな。」
「オッケー!サク!アイスコーヒー!」
「コハクのお友達?」
「そう。高校の同級生だよ。」
「初めまして。
タクヤの兄の萩野エイリです。
タクヤがお世話になってます。」
「あ、初めまして。
百瀬サクです。」
「あれ?こちらの方は?」
「オレの彼女のユミちゃん!」
「は、初めまして!お兄さま!
カップリングがおいつけません!」
「え?カップリング?」
「なんでもごじゃいません…。
よろしくお願いします…お兄さま。」
「エリちゃん、仕事はどう?」
「んー、順調…なのかな?
先輩がすごく面倒を見てくれて、なんでも教えてくれる。」
「先輩は、男?女?」
「男の人だよ。」
「ふーん。変なことされてない?」
「変なことなんかするわけないよ!
先輩は、そういう人じゃない。」
「それならいいけど。」
「なんか、コハク、タクヤみたい。」
「え?!なんで、アイツと同じにしないでよ!」
「二人して、先輩の性別聞いて、変なことされてないか確認してきたよ?」
「だって心配だろ。」
「オレの方が年上なのに。」
「可愛いエリちゃんが悪い。」
「そう。可愛すぎるアニキが悪い。」
「突然入ってくんな。」
「エリ、アイスコーヒー飲んだら帰ろ?」
「ん?どうしたの?」
「早くエリと二人きりになりたい。」
「何言ってるの?タクヤ。」
「最近、忙しくてかまってくれたかったし。」
「ごめんね。仕事が立て込んでて。」
「いい。今日はいっぱい甘やかして。」
「わかった、わかった。」
…タクヤが連れて来た彼女の存在って…。
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