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最悪のお告げ【zmgr】
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※ゾムサイド
「基本的に正夢は普段の生活からの影響を受けてるめう。」
書庫で正夢について調べていると、オスマンがひょこっと現れた。
俺が持っている本を分かりやすく説明してくれるみたいやった。
「普段の生活…。」
「せや。日常的なものを観察して記憶して、予測をたてた。
それが夢に出たっつーことや。」
本棚に本を戻すオスマン。
作業をしつつ、話を続ける。
「でもまあ、無意識な予測とはよう言ったもんや。
自分で考えたものやから、当たる可能性も高い。」
「決して起こりえないと、起きてるときの自分が理解しててもか?」
「無意識って言うたやろ?
例えそうやないって頭で理解してても、奥底ではこうだって思ってる。」
俺は考えた。
反乱軍どうこうは調べたが、まだ見落としがあったのか。
それとも…。
「……疑ってない点が怪しいとかな…。」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、なんでもない。色々とすまんな、オスマン。」
「構わんよ。それにしても、なんでこんなん調べてたん?」
これは言わない方が良いだろう。おかしな夢の話やし。
「別に。特に理由はない。」
「ふ〜ん、そうか。」
オスマンはそれ以上訊いてこなかった。
俺は、もう一度探しものをするべく書庫を出た。
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