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最悪のお告げ【zmgr】
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※グルッペンサイド
「戦況は一応、俺らが有利や。」
トントンからの報告に少し安堵する。
戦争慣れしてるとは言え、唐突に起こったこと。対処しきれるか問題だった。
「勝てそうなら構わん。」
「ああ。ただ、気になる事があってな。」
「気になること?」
「国民の反乱なら、そこまで立派な武器は使われへん。せやけど、相手は新型の武器を使っとった。」
トントンの言おうとしていることは分かった。
果たして、これは本当に国民による反乱だろうか?
答えは分からない。貴族が武器を与える可能性も十分有り得る。
「……。分かった、報告ご苦労。」
「……グルさん、敵はどこに居るか分からんからな。」
「分かってるさ。」
トントンは部屋を出て行った。
あれはトントンなりの警告や。
どこからナイフを投げられるか、そんなの分かるものか。
息を吐き出したとき、ドアの向こうから爆発音が鳴り響いた。
「来たか…。」
視線を上げる。
荒々しくドアを開けて入ってきたのは、十名ほどの兵を引き連れた同盟国の奴等だった。
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