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ほら自爆するんだよ、あくしろ【tnut】
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※鬱サイド
「う〜ん…。」
腕を組み、煙草を咥えて昨日のことを思い出そうとする。
しかし、覚えてるのはポーションを飲んだところだけ。
それ以外はまっさらだ。
「あのトントンのリアクションやと、俺が何かしたってことになるよなぁ……。」
睨み付けて、覚えてないと言ったら溜め息をつく。
まるでこっちが悪いみたいだ。
何もしてないし、寧ろこちとら処女が取られた気がしてならない。
「聞こうとしても避けられるしなぁ…。」
何があったのか。詳しいことを尋ねようとしても無視。
なんでやねん。俺が何をしたと言うんや。
「う〜ん〜…。」
「何してんの大先生。また女の事で悩んでんのか?」
「いや、そうやな……っ!?」
勢い良く後ろに振り向けば、ひとらんらんが見下ろしていた。
「ひとらんっ!?何しに来た!?」
「何って…、この前借りた本を返しに来ただけだけど。」
「おいこら、何でひとらんらんだけやねん!」
更に後ろからロボロも登場。全く見えなかった。
「すまん、小さすぎて見えんかった。」
「やかましいねんッ!」
「んで、大先生は何で悩んでるわけ?」
片手だけでロボロを抑えて、ひとらんが切り出す。
ロボロは悔しそうにジタバタしていた。
「実はな…。」
話し始めは普通にしてた二人だったが。
どんどん表情が険しくなっていき、最後には人間を見る目じゃなくなっていた。
「可哀想なトントン…。大先生相手に童貞喪失とか、トラウマもんや…。」
「大先生、謝るなら今のうちだと思う。」
「待て待て待て!なんで俺が悪いみたいになってるん!?」
おかしいやろ!こっちだって、失いたくないもん失った被害者やぞ!?
俺が無実を訴えるのを無視して、ひとらんは「それじゃあ…」と言い出した。
「グルッペンに訊いてみれば?アイツなら一部始終知ってるでしょ。」
「はっ!その手があったか…!」
「大先生、アホなのか頭良いのか……、いや無能か。」
「黙れホビット族。ひとらんほんまありがと。それじゃ!」
俺は駆け足でグルッペンのもとへ向かった。
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