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Yes or はい【kngr】
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※コネシマサイド
『Q,グルッペン・ヒューラーとはどのような人間か。
A,答えを選ばせてくれない奴。』
と、俺ことコネシマはこの前のアンケートに解答した。
アンケート名は忘れた。確かエーミールあたりが実施してたような気がする。
この解答に対して、総統閣下は気に食わなかったらしい。
「で、この解答はどういう意味や?」
現に今こうやって、呼び出されてるんやからな。
「そのまんまやけど?」
「俺がいつお前に答えを選ばせなかった?」
ご本人は覚えが無いようだ。
無自覚……、それとも都合のええ頭をしとるだけか。
俺は、溜め息をつく。
まあ、確かに答えは選ばせてくれた。答えはな?
意味は同じやったけど。
「グルさん、自分で俺に告ってきたときあったやろ?」
「あったな。」
「そんときアンタなんて言った?」
ここでダイジェスト。
かれこれ一ヶ月前に俺はグルッペンに告られた。
“実はお前の事好きみたいや。”
ここまではええ。俺もグルさんの事好きやったし、「よっしゃ両想いや!」とか思った。
でもこの後が問題。
“あ、答えはYesかはいしか受け付けないゾ?”
…では現実に戻りまして。
「お前イエスもはいも同じやろ!!」
「なんや?結局お前も俺のこと好きだったからええやろ?」
「よくねぇよ!!いいえの選択肢も用意しとけよ!」
あっても“はい”としか答えなかった。
でもな?“イエス”と“はい”しかないとなると、なんか反発したくなるやろ!?
なんかこう…ぐわぁあみたいになるやろ!?
「それだけやない!お前、日常生活においても俺に選択肢を寄越せよ!」
「ちゃんと帰ってきたとき“飯と飯と飯、どれにする?”って訊いてるが?」
「飯しか訊いてない!」
そこは、「ご飯にする?お風呂にする?それとも、俺?」みたいなの欲しいやん!やらないと思うけど!
俺が地団駄を踏んでいると、グルッペんは口を開いた。
「じゃあ、肯定以外の選択肢をこれから一週間与えようか?」
「え、マジか。」
「マジだ。でも、お前はYesしか答えないやろうけどな。」
その決め付けにまたカチンとくる。
俺は、グルッペンに指を突きつけた。
「絶対にイエス以外言ってやるからな!?」
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