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瞳シールド【sozm(zmso)】
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※ゾムサイド
書類にサインする時。
鏡を見た時。
ナイフを研ぐ為に下を向いた時。
それは起こった。
「髪が邪魔や。」
かれこれ二ヶ月以上は床屋に行ってないせいか、いい加減髪が邪魔になってきた。
俺の何気ない一言を聞いていたのは、隣で昼飯を食っていたシャオロン。口の中の食べ物を飲み込む。
「…いよいよ坊主か?」
「んなわけあるか。」
髪が邪魔=坊主って、コイツの発想どうなってやがる。後でマグマ流しといてやろう。
シャオロンは俺のツッコミに首を傾げた。
「元々からそんな髪形してんのに、邪魔も何もなさそうやけど…。」
そう言って、前髪にそっと触れてくる。勢いよく掴んでくると思っていたから少し拍子抜けした。
そのまま前髪を持ち上げられると、視界が広くなりシャオロンと目が合う。蜂蜜色の大きな目だ。
「コネシマみたいな髪にでもするか?それとも、エーミールとかトントンみたいな七三分け。」
初めてシャオロンの目をまじまじと見た気がする。
「睫毛長えな」とか、「顔意外と整ってるよな」とか思ったが。やっぱり、目の色が綺麗だ。
「おい、ゾム?話聞いてんのか?」
蜂蜜色とか珍しいもんな。つか、コイツ俺と同じくらい人殺しといてんのに、目がめっちゃ澄んでるよな。ある意味サイコパスか?
「……。」
視界がいきなり遮られ、デコに軽い衝撃を受けた。
「いっ…!?」
「お前、やっぱ前髪弄んな。」
「はぁ?なんや唐突に。」
「なんででもや!」
それだけを言い捨てて、シャオロンは部屋を出ていった。何故シャオロンの顔が赤かったのだろう?
※※※
一方部屋を出ていったシャオロンは。
「ゾムの天然さが怖い…。」
「今のシャオちゃんの形相のほうが怖いわ…。」
大先生に心配されていた。
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