アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ケーキよりも甘く甘えて【tngr】
-
※トントンサイド
どんな戦争であろうと向かい、人々の上に立って指揮をし、強者たる気迫とカリスマ性を持つ男。
それこそが万民に知れ渡っている総統グルッペン・ヒューラーだと思う。
別に俺も否定したりとかはせえへん。本当の事やしな。
ただ‥‥。
「グルさん?もうそろそろ離してもらいたいんやけど‥‥。」
「ん?あーそうだな。」
そう言いつつも、ソファーの上で俺の太腿に頭を乗せて腹に顔を埋めるのを止めようとしない。
寧ろしがみつきが強くなった気がする。
多分離さへんな、この人。
意外にも柔らかい金色の髪を撫で、この後の仕事はどうしようかと考える。
強気で高飛車で、人の上に立ち指揮を執る男は俺限定でこうなっている。
まあ?恋人やし、こんくらいはしても当たり前だよなぁ?
それにこれは結構重要な役割だ。
グルッペンは人々を纏める総統。いつ以下なる時も弱味なんて見せられるわけがない。
だが、ずっとそのままでは今度はグルッペンが過労死してしまう。一応この人だって人間やから。
それを防ぐ為に空き時間でこうやって休憩させている。
させているんやけどな。
「あのぉ、太腿だと固くて頭痛くなりません?」
「別に。」
「そうですかぁ…。」
膝枕ってな、こう‥‥位置的にヤバいねん。
何がヤバいかって?そこは察しよ?
「童貞乙」って言ったやつ粛清すっぞ。
まあ、そんなわけで退いてもらいたいんやけど本人曰く
『トン氏の腹、いい感じに抱きしめられるんだよな。』
と言われたので止めてもらうことも出来ず。
上に顔を向け、宙を仰ぐ。
とりあえず、ソ連の川の名前でも言ってこ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 30